院長挨拶
当院は昭和57年3月に山口県宇部市川上白石に当初109床のアルコール依存症専門治療病院として開院いたしました。当時(今もそうかもしれない)はアルコール依存症への偏見が大きく、当地で精神科病院を開院することに対しては大きな障害があり、橋本理事長が周囲の方々にお願いと病院の必要性を説いて回られたそうです。治療に関しては久里浜精神医療センターの治療を参考に、さらにアメリカ ヘーゼルデンで学んだアルコホーリックアノニマス12ステップの回復プログラムを導入し、アルコール依存症者が回復し社会へ戻れるようサポートしてきました。平成17年には今の山口県宇部市善和の地へ病院を移し、アルコール依存症だけではなくギャンブル依存症やゲーム依存症、その他の嗜癖問題行動へも対応できるように取り組みを行っております。平成31年に山口県依存症専門医療機関に選定され、令和2年には山口県依存症治療拠点機関にも選定されています。
令和3年10月より橋本理事長より院長職を引き継ぎ、これまで以上に山口県の依存症治療の中心となって患者さんが依存症からの回復できるようサポートして参りたいと考えています。
令和3年10月
医療法人信和会 高嶺病院
院長 佐々木 順
「患者様とご家族への優しい医療を目指す」
- 当院は、患者様を第一とし、依存症からの回復のために最善のサポートを提供いたします。患者様の個別のニーズや希望に沿って、専門的な治療及びプログラムを提供します
- 当院は、すべての患者様に対して尊重と尊厳を持って接し、患者様個人の思想、文化的背景、信念などを尊重し、差別や偏見のない環境を提供します
- 当院は、患者様とそのご家族に対して誠実に対応していきます。患者様の情報は機密を保持し、患者様のプライバシーを尊重します。
- 当院のスタッフは、専門的な知識と経験を有し、最新・最善な依存症治療を患者様に提供するために、継続的な教育を行っていきます。
- 当院では、医師、看護師、精神保健福祉士、心理士、作業療法士、薬剤師などの専門職が協力し、患者様の回復に取り組みます。
- 当院は、地域の医療機関や社会福祉サービス、自助グループと協力し、依存症からの回復にとどまらず社会復帰が行えるよう取り組みます。
病院名称 | 医療法人信和会 高嶺病院 |
所在地 | 山口県宇部市大字善和187番地2 |
電話 | (0836)62-1100 |
FAX | (0836)62-1105 |
理事長 | 橋本 隆 |
病院長 | 佐々木 順 |
診療科目 | 精神科、神経科、心療内科、歯科 |
病床数 | 127床 |
開設年月日 | 昭和57年3月1日 |
アルコール依存症は心身ともに影響が出る病気です。入院中は依存症について学び、断酒の必要性を理解していただくとともに、体の回復も図っていきます。アルコール性肝障害や肝硬変の有無を確認するため、エコー検査を行っております。中にはアルコール性肝硬変のため食道静脈瘤ができている方や食道癌に罹患されている方もおられますので、上部消化管内視鏡で早期発見ができるようにしています。アルコールは脳にも影響します。頭部CTで萎縮していないか確認したり、脳波検査で脳の活動や異常な脳波信号が出ていないかも確認しています。
アルコール依存症からの回復は”仲間”とのつながりが必要です。当院では患者さん同士の過去の酒害体験を話してもらったり、テーマに沿って意見を話してもらうなどのミーティングを治療の中心に置いています。またSMARPPを当院独自にアレンジした”ORANGEーOnepiece of recovery from Alcohol, InterNet, Gambling with everyone”を用いて、集団認知行動療法を行っています。
病院全景
病院施設
診察室
2022年6月より電子カルテを導入しています。各種検査データを患者さんやご家族にわかりやすく説明できるようにしています。
ロビー
ファミリールーム
レストルーム
検査棟
ナースステーション
病室
浴場
作業場
集団療法室
作業場
和室
グランド
院内機器
検査室
CT室
エコー室
内視鏡室
脳波室
歯科治療室