Admission

入院について

Admission

精神科病院への入院

精神科病院への入院は、精神保健福祉法に基づいて任意入院医療保護入院応急入院措置入院があります。当院では任意入院医療保護入院のみの入院対応です。

院長
院長

任意入院というのは患者さんが自ら治療を希望して入院されることを言います。そのため患者さんがご自身の体や心の状態をよく理解された上で、医師が勧める治療について必要性を認識されて同意される必要があります。

医療保護入院とは、患者さんが自発的に入院を選択しない場合あるいは自身の判断脳ryほくが低下している場合に、精神保健指定が診察した結果、患者の安全や周囲の人々の安全を確保するために入院の必要があると判断した場合に法的手続きを経て強制的に行われる入院です。

Treatment

入院治療について

以下は当院の一般的なアルコールリハビリテーションプログラムです。アルコール依存症の場合は治療期間4ヶ月、ギャンブル依存症やゲーム依存症は治療治療期間2ヶ月となっています。

入院日〜1週間

アルコール依存症の場合は直前まで飲酒をされている方が多くおられます。入院によって強制的に断酒になるため、入院後にアルコール離脱症状を生じることがあります。あるいはさらに状態が悪い場合はアルコール離脱せん妄となる場合があり、命に関わることもあります。入院後1週間は輸液やビタミン剤投与、ジアゼパムやロラゼパムといった抗不安剤を投与することにより、これら離脱症状の軽減をはかる解毒治療を行います。比較的身体症状が軽い方はビギナーズミーティングなどの治療プログラムへの参加を進めていきます。

1週間〜1ヶ月

解毒治療が終了すると本格的なアルコールリハビリテーションプログラムが開始となります。2週間のビギナーズミーティンへの参加が終了された方はその後のミーティングを中心としたプログラムやORANGEに参加してもらいます。体の回復が進んだ方は作業療法に参加してもらったり、運動をしてもらったりと活動範囲を広げていきます。

1ヶ月〜退院(概ね4ヶ月)

治療1ヶ月が経過した頃にご家族を含めて1ヶ月間の治療経過や検査結果の説明を行います。十分に体が回復し、治療意欲も見られる場合には、家族治療終了後から外部の自助グループへの参加を主な目的とする外泊訓練を開始します。初回外泊はできる限りご家族の送迎をお願いしていますが、2回目からの外泊については公共交通機関を利用してもらい患者さんのみで外泊していただくようにしています。患者さんの家庭の状況にもよりますが、概ね2週間毎に1回外泊をして頂くようにしています。宇部近郊にお住まいの方に関しては外泊訓練中に退院前訪問看護を行うこともあります。

退院〜外来治療へ

4ヶ月の入院治療が終了しました。しかし、残念ながら依存症の治療は入院治療だけでは完結しません。自宅で生活しながら断酒生活が問題なく送れるかどうかが大事です。焦ってすぐに仕事に復帰するようなストレスを感じるようなことがあると再飲酒の可能性が上がります。そのため当院ではデイケアへ参加してもらいながら、ご家庭でも断酒生活が送れることを患者さん、ご家族、医療者がお互いに確認し合えるようにしています。再飲酒して再入院なんてことにならないように、ぜひデイケア・自助グループへ参加してください。自立支援など公的なサポートが利用できますので詳しくは精神保健福祉士にお尋ねください。

Process

入院手続き及びお支払い

保険証と保護者・身元保証人の印鑑が必要です。保険証は毎月窓口へのご提示をお願いします

  1. 保証金(退院時にお返しします)
    • 社会保険・国民健康保険 10万円
    • 高齢受給者(70歳〜74歳) 5万円
    • 後期高齢者(75歳以上) 5万円
    • 福 2万円
  2. 小遣い金 2万円/月
    • 病棟管理費、買い物、散髪代、電話代、他科受診などのための費用
  3. その他
    • 社会保険・国民健康保険3割、高齢受給者2割、後期高齢者(ただし現役並所得者は3割)1割の負担金と、食事負担額(1食につき課税世帯460円、非課税世帯210円)
    • 「限度額適用認定証」の交付を受けて、窓口にご提示ください
    • 入院費は月末で締め切り、翌月請求書をお手元に送付しておりますので、窓口またはお近くの金融機関にてお支払いください
necessary

必要なもの

衣類等個数洗面用具等個数日用品等個数
普段着上4シェーバー(乾電池式)1時計1
普段着下4女性用シェーバー(乾電池式)1メガネ・コンタクト
下着上4手洗い用石鹸、石鹸箱1ラジオ(乾電池式)
下着下4洗面器(小)1イヤホン
パジャマ2ティッシュ1CD
トレーニングウェア上下1化粧品(ガラス容器は不可)筆記用具
ジャンパー1義歯ハンガー(プラスティック)10
靴下4爪切り1洗濯バサミ20
帽子1綿棒1電子体温計1
運動靴1お薬手帳
室内シューズ1

※携帯電話、スマートフォン、パソコン、タブレット等は院内に持ち込めません。また充電が必要となる機器についても持ち込みができません。あらかじめご了承ください。

TEL

電話・面会

入院して1週間はご本人への電話はできるだけ遠慮ください。1週間を過ぎれば病状の許す限り、下記の時間帯で可能です。ただし病状によっては医師の指示でご遠慮いただく場合もありますのでご了承ください。なお、病状等病院への問い合わせはこの限りではありません。

電話 午前10:30〜午後8:30
※電話は代表番号にお掛けください

面会 午後2:00〜午後4:00
※面会は原則予約制になっています
※面会については感染症等の状況により変更になることがあります
※食べ物、ライター、タバコ、現金、テレホンカード、携帯電話、パソコン等は病棟に持ち込めません
※私物を持って来られた際は看護師にお渡しください

to family

ご家族へのお願い

依存症は家族を巻き込む病気です。この病気からの回復のためには、家族が正しい病気の理解をすること、家族が自分自身の生活、考え方を取り戻すことが大切です。当院では家族も治療に参加していただくようにお願いしています。

Other

その他

  • 当院専門外の検査や治療を他院へお願いする場合がありますのでご了承ください。また他科受診を希望される場合は、必ず病院スタッフへご相談ください
  • 患者様の病状が急変したときなど当院での対応が難しい場合、緊急に他病院へ搬送する場合があります。万が一、ご家族と連絡が取れない場合事後承諾となることがありますのでご了承ください
  • 当院は敷地内全面禁煙となっております。ご協力をお願いします。
記事URLをコピーしました